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10月26日(金)立命館大学 講演

2018.10.29更新

 10月26日(金)6時間目、立命館大学 本郷先生にご来校いただき、講演をしていただきました。

「自分を極める―なりたい自分になるために―」という演題でした。何のために学ぶのか、なりたい自分になるために、やりたい仕事をやるために、納得のいく人生を送るために、今何をすべきなのかをお話されました。

 高校までの学びと大学での学びは大きく違い、高校までは「学習」が中心の、受け身の教わる、習うの形式ですが、大学になると「学問」自分が主体となり取組、学び、問う形式になります。大学に至るまでの今の時期には、何が自分の持ち札になるかは分かりません。受験科目ではないからと学習を疎かにすることなく取り組んでください。

 十代の後半、皆さんの今の時期は、知力・体力ともに、人生で最も成長が著しい段階です。この時期に重要なのは、真の意味で「自分を大切にすること」です。但し、自分を甘やかすのではなく、最も厳しく自分と接することが肝要です。「自分には無理」と思うのは、厳しさから逃避しているに過ぎません。本当に無理かどうかは、徹底的にやってみないと分かりません。努力をしたくないから、楽をしたいから、無理という理屈をつけているだけです。自分の能力に期待と確信を持って、挑戦する姿勢こそ、本物です。自分の潜在的な「力」を信頼してください。

 自分に確信が持てれば、素直に他人の凄さを認め受け入れることができます。そして、他人を尊敬できると同時に、それを取り込もうとする意識が生まれます。最終の目標は、決して志望校に合格する事、大学に入学し卒業する事ではありません。真に目標とすべきなのは、二十年後・三十年後の君が、社会に出てどのような分野に進んでも、なりたい自分になり、やりたい仕事をし、納得のいく人生を送ることです。つまり、自分の本領・真価を発揮できるようになることです。そのために必要な知識・経験を、高校・大学での生活を通じて積み重ねて欲しいと思います。

 長い人生で、最も効果的な成長が期待できる今、自分の能力を最大限に引き伸ばすように努力しなければ、取り返しのつかないことになります。目標に向かって努力するあなたの周りには、どのような代償も求めず応援してくれる家族や友人、先生がいます。このような恵まれた機会は、長い人生で今しかありません。他の事におわれることなく、ひたすら努力することが許されるあなたは、きわめて幸運な存在です。その幸運を活かしきらない手はありません。皆さんの精進を心より期待します。

進徳を知ろう・見よう・体験しよう。