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9月6日(金)礼拝を行いました

2019.09.09更新

 9月6日(金)礼拝を行いました。今日は教頭先生よりお話を伺いました。

 私が小学校4年生くらいの頃、音楽の時間のお話です。私はその当時音楽の時間が嫌いでした、特にリコーダーが嫌いでした。いつも練習をせずに、みんなでリコーダーを演奏するときは、指だけ動かして吹いているふりをしていました。リコーダーは練習すれば、すぐに吹けるようになると思うのですが、その当時は真面目に練習するのが、格好悪いと思っていて、全く練習をしませんでした。当然リコーダーは吹けなかったのですが、リコーダーが吹けなくても今後の人生何も困らないと思っていました。

 ある日の音楽の時間、先生が「今日はリコーダーのテストをします。今まで音楽の時間に練習してきた5つの曲の中から、1曲どれかを先生が指名するので、指名された曲を一人ずつみんなの前で吹いてください」と言われました。それを聞いて愕然としました、しかし、いきなり5曲の中からランダムに1曲指名されても、みんなできるわけはないと思っていました。出席順番に一人ずつ男女交互に演奏していくのですが、見ているとみんな上手に吹けているのです。みんな真面目に音楽の時間練習をしていたので、ちゃんとできているのです。これはやばいな、こんなことならちゃんと練習しておけばよかったと後悔しました。しかしもう手遅れです。誰一人吹けない人がいない中、順番は近づいてきました。もうダメだ、大恥をかくなと覚悟をしましたが、自分の出席番号が後ろのほうだったので、授業の終わりのチャイムが鳴りました。そして残りの人は次の音楽の時間にテストするということになりました。

 その時「このままじゃあいけない」と思い、その日の放課後に友達にお願いして、リコーダーの吹き方を教えてもらい、家に帰ってからもずっと練習しました。必死に練習をして1曲吹けるようになったとき、「よかった、できた」と感動した瞬間のことは今でも覚えています。1曲吹けて、練習もしたのでコツがつかめて、残りの4曲も吹けるようになりました。そして次の音楽の時間、テストの順番が来ました。あたった曲は「アマリリス」で、完璧に吹けました。クラスのみんなが拍手してくれた時は、泣けるくらい感動しました。その時に感じた清々しい気持ちは、今でも忘れていません。

 勉強というのはこういうことだと思います。今までできなかったことが、できるようになった。嬉しいに決まっていますね。今の話のように、吹けなかったリコーダーが吹けるようになった、素直にうれしいです。他にも泳げなかったのに、泳げるようになった。自転車に乗れなかったのに、乗れるようになった。パソコンが使えなかったのに、使えるようになった。ただこれらは自然にできるようになったのではなく、一生懸命に練習して努力してできるようになるのです。勉強もそう、今まで知らなかったことが分かるようになった。嬉しいことです。それは知識としてみんなの頭に残り、必ずいつか役に立ちます。知らなかったり、できなくて恥をかいたり損をすることはありますが、知っていたりできていて恥をかいたり、損をすることはありません。

 みなさん今後高校生活も、毎日の勉強、努力、これからもしっかりと頑張り、知識を増やしていって欲しいと思います。

進徳を知ろう・見よう・体験しよう。