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安田女子大学 瀬山学長よりご講演いただきました

2019.10.10更新

10月4日(金)安田女子大学・安田女子短期大学 瀬山学長の講演会が行われました。

演題は、「楽しいことをしよう」でした。

安田女子大学は、7学部13学科、来年春には公共経営学科が新設されるので14学科になります。現在、約5,300人の学生が楽しく学んでいます。進徳女子高校からの進学者も多く、近年では公務員の地方上級試験に合格するなどの先輩もおられます。

安田学園は大正4年に創設されました。今年で104年目になります。私たちは、安田のたゆみない努力に誇りを持っています。進徳女子高校は、明治41年に創立され今年で111年になると聞きました。100年続くという長い年月の間には幾多の困難があったと思います。歴史は、その時その時の方々が、困難に向って全力で頑張られた結果だと思います。続けることは、簡単なことではありません。今につながる歴史に誇りと自負を持ってください。歴史の重みに思いを馳せて、次の100年の礎をより強いものにしてください。

自分の人生は自分しかできません。楽しくなければ何もできないし、ましてや続けることはできません。人は楽しくてドキドキすることが好きです。悲しいと気分は沈み、顔はうつむき、胸は苦しく、手足は重く、顔からは笑顔が消え、食欲はなくなり、時には頭痛まで起きます。怒りは眉間を吊り上げ、胸はドキドキして、血圧は上がり、脈は速くなり、汗が出て、怒りで体が震えることもあります。心の状態はすべて、体を通して現れます。心と体はつながっています。笑顔を作ってみてください、口角を上げてみてください。笑顔で嫌なことを考えてみてと言われてもなかなかできることではありません。不思議と口角を上げることで楽しい気持ちになります。背筋を伸ばして胸を張ってごらんなさい。物事を前向きに考えます。自信が湧いてきます。心の状態が体に現れるということだけでなく、逆に体の状態が心にも強く影響するのです。口角を上げて、楽しいことを考えるのです。そして、今日の楽しいことと、明日の楽しいことを考えて楽しいと思うことをするのです。

もう一つ、勉強大変だなと思っている人に、勉強のこつを教えましょう。日本の学校教育は全て教育指導要領の範囲の中で行われています。教育指導要領をはみ出すことはまずありません。入学試験もどんなに難しいと思う問題もすべて教育指導要領の中に収まっています。それをはみ出して試験問題は作られません。それと、必ず答えがあります。答えのない問題を出すことはできません。範囲と答えがわかっているのですから、あとはそれをクリアするだけです。先生方は自分の経験と失敗からそのことを教えてくださいます。社会に出ると課題の範囲はわかりません。社会ではまず何が問題なのか、答えがあるのかないのかさえわからないのです。難しく思う勉強であっても決められた範囲で答えはあると考え、楽しみながら笑顔で高校生活を送っていただきたいと思います。

進徳を知ろう・見よう・体験しよう。