MENU

5月13日(金)1学年が礼拝を行いました。

2022.05.13更新

1年生のみなさん、こんにちは。5月になって、いい季節になりましたね。

入学して1ヶ月と少し経ちましたが、高校生活はどうですか? まだまだ学校に慣れなくて、毎日緊張感をもって生活しているのでしょうか? それとももう高校生活には慣れましたか?  

今日のこの時間は初めての礼拝の時間です。

先程も唱和しましたが、みなさん毎朝教室で『黙想語』を唱和していますね。

「我は人である」「生きねばならぬ」「人らしく生きねばならぬ」、ここまでが前半の部分です。

「人らしく生きる」とはどういうことでしょうか、それは後半で示されています。

『黙想語』の後半は「道に生きよ」「愛に生きよ」「み光に生きねばならぬ」です。

この「道に生きよ」の「道」とは「人として正しく生きる道」のことです。

そして「愛」と「み光」、みなさんにとって「愛」と「み光」は、心の支えとなるものです。

この進徳女子高等学校は浄土真宗の宗門校です。こちらにおられるのは阿弥陀如来様、私たちすべての人間を必ず救うという誓いをたてられた仏様で、『慈悲』とよばれる「あわれみ」と「いつくしみ」の心で私たちの苦しみを取り除いてくださいます、これが『愛』であり、『智慧』とよばれる限りない光と限りない命を持って、私たちを救い続けるとされています。その限りない光が「み光」です。宗教的解釈でいえば、阿弥陀如来の「愛」と「み光」のもとで生きねばならぬということです。阿弥陀如来様はいつもここでみなさんを見守ってくれています。

私はもう一つの解釈として「愛」とは、他者に対する思いやりと優しさ、「愛情」であると思います。私たちは、つい自分自身のことだけを考えがちですが、大切なのは相手に対する思いやりと優しさを常に忘れないこと、困っている人がいたら、助けてあげる、辛く悲しい思いをしている人がいたら、声をかけてあげる。これが思いやりです。人に対して思いやりを持って接していたら、必ず自分に返ってきます。きっと自分が困ったときには、誰かに助けられます。逆に人に対して意地悪をしていたら、これも必ず自分に返ってきます。そんな意地悪な人が困ったときには誰も助けてくれないでしょう。

これを仏教では『因果応報』といいます。つまり良いことをしていたら、必ず自分にも良いことがあり、悪いことをしていたら、必ず自分にも悪いことが起こります。

人らしく生きるとは、思いやりと優しさを忘れずに生きることだと思います。どうかしっかり覚えておいて、実行してください。

そしてもう一つの解釈としての「光」は「自分のこれから進む長い道の先にある光」つまり「進路」、みなさんの到達する目標であると思います。まだまだ高校生活は始まったばかり、これからみなさんは様々な困難に直面すると思います。しっかりと自分自身の目標を持ち、困難に打ち勝ち、道を進み続けて「光」に到達してください。思いやりと優しさを忘れない立派な人間に成長していってください。いつもみなさんのことを応援しています。今日は『黙想語』についてお話しました。今の話を思い出しながら、また月曜日から朝、しっかりと唱和してください。

進徳を知ろう・見よう・体験しよう。