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4月8日,入学式を行いました。

2023.04.12更新

緊張感とともに新しい制服に身を包んだ生徒たち、新たな高校生活がスタートします。

[校長先生 入学式式辞]

新たな生命の息吹が感じられる新しい季節が巡ってまいりました。この佳き日、学校法人進徳学園進徳女子高等学校の入学式を挙行できますことは、まことに大きな喜びであります。また、本日はコロナウイルスの感染拡大が終息しつつあるとはいえ、まだ一日数百人の感染者が報告される中、保護者の皆様にもこのように御参列くださり厚く御礼を申し上げます。

ただ今、普通科百十二名、国際食育デザイン科五十九名の入学を許可いたしました。

新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

また、保護者の皆様には、これまでのご苦労に敬意を表すと共に、心からお祝い申し上げます。

本校は、明治四一年(一九○八),浄土真宗本願寺派の宗門校として開校し、今年で百十五年目が経過する伝統ある学校です。この間、皆さんの先輩方が、次の「建学の精神」を胸に本校で自らを磨き、卒業後は様々な分野で活躍しています。

本学が建てられたその精神とは、「仏説無量寿教」というお経の中にある「行道進徳」という言葉にあります。「行道進徳」とは、「道を修めて道徳を守る」と直訳され、「人としての正しい道を歩み、高い人間性を養う」と解釈されます。この「進徳」を学校の名称に戴いています。今は何を言わんとするかよくわからないと思いますが、次のようなことに取組むことが大事だと考えています。  

一つ目は、「素直に学ぶ」ということです。自分が疑問に思ったことは、自ら調べたり、教員にたずねたりして、知識をどんどん吸収していってください。二つ目は、「何のために学ぶのか」を常に考えてください。吸収した知識を結び付けて、将来自分を何に役立てていくのか、追究してください。

最後の三つ目は、「共に学ぶ」ことを大事にしてくさい。本校は約四五〇名の生徒が在籍します。いろんな先輩や同級生とともに切磋琢磨しながら学び続けてください。そうすることで、徳を育んでそしてそれを進めることにつながってきます。

断続的に起こる豪雨災害、そして今、新型コロナウイルスの感染拡大、ロシアのウクライナへの侵攻等 皆さんがこれから生きていく時代は大変変化に富んだ、予想不可能な事柄がグローバルに起きる時代となっています。

その中で、先ほどお話した開校の精神を胸に、学び続け、今後こんな「志」をもって生きてみたいというものを三年間の内に見つけ出してください。期待しています。

アメリカの大リーグで活躍している大谷翔平選手は高校時代に曼荼羅チャートという目標達成シートを作り、自らの目標に向けて具体的に何をすべきかを目に見える形で示し、それを忠実に実行したと言われています。その行動目標の一つに「ゴミを拾うこと」というのがあります。なぜ、これが目標の一つになったのかはわかりませんが、彼にとっては、自分のおかれている環境をきれいにすることが大事だったのだと思います。実際に大リーグの野球中継の中でもそれを実行しているシーンがありました。試合に臨んで、型どおりのルーティンをいつも大切にし、本番に備え、結果を出してきた選手のこの姿から、小さな積み重ねが大切であるということを心に刻んでください。

さあ新入生の皆さん、新たなステージの幕開けです。「昨日の自分」より「今日の自分」、さらには「明日の自分」へと、日々進化する「自分創り」に向けて飛躍していってください。

 さて、終わりになりましたが、ご列席の保護者の皆様。お子様の式に臨む凛とした姿を御覧になられ、感慨も一入のことと存じます。改めて心からお祝い申し上げます。

本校は、本日大切なお子様をお預かりしました。私ども教職員は、お子様の将来にわたる自己実現のために最大限の努力をして参ります。保護者の皆様におかれましては、本校の教育方針等を御理解いただき、御支援、御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げまして式辞といたします。

   令和五年四月八日

       進徳女子高等学校

            校長 馬屋原 幸孝

進徳を知ろう・見よう・体験しよう。