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11月15日(金)広島女学院大学 湊学長 講演会がありました

2019.11.18更新

 11月15日(金)広島女学院大学 湊学長の講演会がありました。

「希望をもって、新しい道を切り拓く女性に」という演題でした。

1.高校時代、若い時代に作る人生の土台

 ①一人称で、はっきりと自分の意見を言える人に

   人と比較しないで、自分に自信を持つことです。失敗は成功の基とも言います。何が失敗で、何が成功かなんて最後まで分かりません。

 ②判断力、決断力、切断力を身に付けて

   判断と決断は誰にでもできますが、実行するための切断は難しいです。日本人ならではの集団内で安心しているようだといけません。

 ③白地図に「自分の地図」を書くスタートに

   今まで皆さんは保護をされていました。これからは自分の人生に責任を持つことが必要です。こうしたいと思っても、思っても思い通りにならないのが人生です。何か壁にぶつかっても、トンネルでしゃがんでいては一つも解決しません。どんなにしんどくても1歩進んで半歩下がったとしても、進んでいかなければ解決しません。みなさんチャンスはみんなに平等にめぐっているのです。人をうらやんではいけません。チャンスをつかむ人は、つかむ準備ができているということです。

2.私の87年の人生から、いま皆様に伝えたいこと

 ①人と比較しない・・・自信をもって

   みんなと違うことは恥ずかしいことですか?

 ②国際的にのびのびと羽ばたける人に・・・国際人とはどんな人?

   私が留学した60年前は、今ほど自由ではありませんでした。今は飛行機で行くことができますが、当時は船で2週間もかけて渡米していました。今は黒人も白人も選挙権もあり、平等ですが、当時はそんなことはありませんでした。そこで私はマーティンルーサーキング牧師の講演も聞きました。当時私には黒人の友人がいたのですが、クレヨンの色のことで話をしたことがあります。赤・青・黄色・白と色がある中で、肌色という色がありました。友人は肌色のクレヨンを手の甲にのせ、skin colorとつぶやいていました。私はとてもショックを受け、30年間クレヨンの会社に手紙を送り続けました。そしてやっとpale pinkという名前になりました。たったこれだけのことに30年もかかったのです。

3.女子校だから、また女子大学だから学べること、出来ること

 ①女子だけの大学で学ぶメリット

   リーダーシップが育つ。女性のモデルに会える。

 ②女性の一生涯を生かす「生き方」を学ぶことができる

   ・報酬が得られる職業についている時だけが「キャリア」でしょうか?

   ・金銭化されない労働(主婦労働、ボランティア、文化形成活動)等はキャリアではないのでしょうか。

 ③広島女学院大学にはエンパワーメントセンターがあります。卒業してからも一生涯大学に戻って、学び直しができるように。

4.一度しかない人生を自分らしく積極的に生きましょう

 ①劣等感の克服

   「あなたなしでも地球は回る」(ビンセント・ピール)

 ②あきらめない・・・できる限りをすれば十分。

   「あと、10センチ」「できると信じた者は勝つのである」(エマースン)

   10年掘っても金脈が出ない人がいました。そこで他人に金脈を売ったのですが、その人が10センチ掘ると金脈が出てきたのです。投げ出したくなった時、あと10センチ続ければと思い出してほしいと思います。

 ③新しいスタートラインに立つ勇気を

   スタートラインはたくさんあるのです

 ④「しか」の世界と「も」の世界

   「コップ半分の水を見てどう思うか」、「15分もある世界と15分しかない世界」

 ⑤すべての人に公平に与えられた24時間を大切に

   「常にメモを取り、分類する癖を」、「整頓ではなく、整理の達人に」、「優先順位を決めて着実に」

   みんなに平等に与えられた24時間をどのように使うかで人生が変わってきます。

 ⑥自分色に色づいて・・・「紅葉もkouyou」、「黄葉もkouyou」です。

   人と比較してはいけません

 ⑦Crushed grapes can produce delicious wine. ヘンリー・ナウエン先生

  (ブドウは砕かれて、おいしいブドウ酒になる)

   私がハーバード大学で悩んでいる時、先生がかけてくれた言葉です。good luckたくさん砕かれましょうと。

進徳を知ろう・見よう・体験しよう。